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けやき図鑑

欅の老齢木(600〜2000年)の中に樹幹に大小さまざまなこぶ(玉)を形成する原木が希にある。
このような欅を板目に挽くと全面に卵の大きさぐらいの玉が浮いたような模様になる。
これを称して玉杢という。とはいえこのような玉杢が現われる個体の発生確率は非常に小さく、
数万か10万分の1と推定される。したがって玉杢になる原木を育成するには、
それらの親木から無性繁殖(さし木かつぎ木)によって苗を養成し植林する方法を取る。
杢の模様は玉の大小やその密度によってさまざまに変化するので、育成する場合のめやすと
しては、玉が全体に均一に出ているのが望ましい。(写真:文 岩水 豊)
口絵-10
佐久山長宗寺の大欅
県指定天然記念物(口絵-10) 樹齢 800年
成立場所 栃木県太田原市佐久山長宗寺 樹高約21.5m、目通周囲7.53m、幹は地上高2.5mまでは根元に向かって太く根が張っており、多数のコブを形成している。地上8mまで枝がない。コブは大きいものは鶏の卵の大きさくらいのものなど全体に密度が高い。玉杢としてはAクラス。
口絵-11
根古屋神社の大けやき
国指定天然記念物(田木、畑木のけやき)
樹齢推定 1,000年 (口絵-畑木) 所在地 山梨県北巨魔郡須玉町根古屋 根古屋神社 神社入口の左右に1本宛成立 幹回り 田木1,010cm 樹高23m 枝張り15m 畑木11.91cm 樹高21m 枝張り16m いずれも主幹 中央部が空洞状態 田木、畑木とも完全に玉杢個体 Aクラス
口絵-11
昭和48年に滋賀県下で1億円で取引き成立したけやき、詳しくは不明であるが、その時(昭和49年)のお話しでは、滋賀県下北の方で成立していたもので昭和48年に取引成立したとお聞きした。
口絵-15
玉杢けやき NO.2
農林水産大臣賞 (口絵-15)
1996年第40回全銘展(東京)に出品された、新潟産の樹齢推定2,000年、幹の元の方は大きな空洞あり、幹周り606cm、17.0 5,700万円で落札された。なおこの原木の挽材品は97年11月東銘市場へ出品され、盤@1丁2.5m×1.2m×21cmが3,700万円、A2.5m×1.3m×18cmが1,900万円で落札され、残り合わせて9点で売上げ2億円が見込まれていた。

口絵18

口絵19
けやき玉杢の盤と板
 口絵18、19は同じ原木で挽材されたものと思われる。
 玉杢のパターンは類似しており、口絵18の方は2間物で28回全銘展で1,800万円で元落だったと記憶している。素晴らしい典型的な玉杢けやき板で店の宝として保有していたもの。口絵19は2m物で口絵18より玉杢が小さく、また左側に辺材がのぞいている。幅90cm×2m×3cm、500万円の値が付いた。両者とも赤味が強く、玉は倒卵形がバランスよく配置されている理想的な玉杢板である。
口絵-20
玉杢板 第46回全銘展(東京)
内閣総理大臣賞  (口絵-20)
第46回全銘展へ東京の上久銘木店が出品し内閣総理大臣賞を受賞した。2間物玉杢板の逸品であるが、非売品で値が付かず。先の口絵18より樹齢が若く、玉模様がやや偏平型で全体にバランスを欠き強烈なイメージに欠ける。かつ板の左の部分に2箇所白い辺材部分がのぞいておりこの板の欠点になった。
農林水産大臣賞
杉社木  49万円 (9.2m×126cm)15,091
農林水産大臣賞
大ケヤキ  85万円 (8m×104cm)
農林水産大臣賞
ケヤキ盤(手前から3枚目 高知産)
2m×120cm×21cm 丁 330万円
ケヤキの広幅盤

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